21世紀の到来を目前にして、国際化の進展や高齢化の進行、またコンピュータ・ネットワークにみられる科学技術の進歩等、我が国の社会は大きな転機を迎えようとしています。社会の安全をめぐる問題もまた複雑化と多様化の度合いを高めており、様々に形を変えて発生するこれまでにない治安事象に対して、柔軟かつ的確に対応することは、今や我が国が社会全体で取り組むべき課題となっております。
来るべき変化の時代に、社会の安全を将来ともに維持していくためには、何よりも社会全体が治安に対する危機感を共有し、取るべき方策について真剣に検討していく必要があるものと思われます。 このような問題意識とともに、後の世代にこの安全な社会を誇るべきものとして引き継ぐという使命感に基づき、私たちは、「社会の安全」という大きなテーマを、広く私たちの社会全体で考えていくための場を設ける、という基本的な理念の下に、 (1) 社会の安全に関する、学際的・国際的な研究・交流の推進 を目的とする警察政策学会を設立することといたしました。 私たちの学会が、分野を問わず国内外の多くの専門家が交流を深め、自由闊達な討議の下、研究成果の発表等の諸活動を通じ、社会の安全に関する真摯な提言を行う場となることを期待するとともに、この理念に共感を持たれた多数の皆様の参加を切に希望いたします。 |
平成10年6月5日 |
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